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高校生の現代文は大きく分けて評論文と小説に分けることができます
(随筆もありますが、出題される頻度は少なく、また、小説の解法と重なる部分があります。)

今回の記事では評論文に焦点を当てたいと思います。

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現代文攻略のヒント(評論文)

評論文のテストを作る時は、何かの本の一部から文章を抜粋してきます。

実は抜粋された文で本当に言いたいことは一つしかありません

筆者の言いたいことが主要な問題に絡んできますので、気をつけてください。

評論文では理由を問う設問や指示語(「あれ」、「それ」、「このようにして」など)の内容を問う設問など、文章の論理構造を理解できているか試す問題がほとんどなので、接続詞(「だから」、「しかし」、「つまり」、など)の役割や指示語が指す内容をきちんと把握することが重要です。

要旨問題もありますが、基本的には筆者の言いたいことをまとめればよいのです。

それでは筆者の言いたいこと=設問に関係する所が本文中のどこにあるかを詳しく述べていきたいと思います。

筆者の言いたいこことを探すには

筆者は言いたいことを伝わりやすくするために、例を出したり、別の表現言い直したりします。

皆さんも「例えば・・・」と日常生活で使っていると思います。思い出しみてください。

話題が抽象的だったりして、相手に上手く伝わりにくいと考えたから、身近で、具体的にイメージできる例を挙げているはずです。

だから例が出てきたら、例の前後に筆者の言いたいことがあります

特に、段落すべてが例の時は前後の段落に注意してください。

別の表現で言い換える際によく使われるのは「つまり」です。

つまりの前後も重要です。長い文を書いた後、「つまり」と書き、直後に短く簡潔にまとめられる場合と、抽象的で短い言葉の後に「つまり」と書きその後、丁寧な説明があるパターンがあります。

言いたいことを強調するための方法は他にもあります。

一つは二項対立を用いるパターンです。

よくあるのが、西洋と日本を対立させたものです。
日本を強調する際、西洋が回答に関わってくることはほとんどありません。

また、逆説(「しかし」、「しかしながら」、「だけれども」、など)の後にも筆者の言いたいことあります

つまり、問題の解答、または解答するためのヒントが書かれています。

基本的なことですが、重要なことなので最後に言っておきます。

漢字や語句の意味を問う問題以外は、必ず本文中に解答の根拠があります

勝手に推測することが認められてしまうと、現代文のテストは受験者の能力を公平に測定することができなくなってしまうからです。