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新しい問題集や参考書を買って「さて勉強するぞ!」というときに、おそらく多くの人が最初のページから順番に読んでいくと思います。

やる気に満ち溢れているうちにどんどん読み進めたい気持ちはわかりますが、その前にぜひやっておいてほしいことがあります。

それは、新しい問題集や参考書がどのような流れで解説を進めていくか確認することです。

自分が何を勉強しているのか、目的意識をもって学習することで定着率が上がるということは、いろいろな勉強法の本に書いてあることです。

漠然と読み進めていくよりも、目の前の知識が全体においてどのような役割を果たしているのかということを意識しながら読み進めていったほうがはるかに勉強の効率は良くなります。

では、具体的にはどのようにすればいいのでしょうか。

私がいろいろな勉強法の本で読んだ方法の中で、実際に試してみて特に効果があったものをいくつか紹介したいと思います。

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まず、一番効果があったものは「目次を読む」ということです。

多くの人は目次を検索機能としてしか使っていないと思いますが、目次というのは、まだその本を読んだことがない人が、その本がどのように知識を説明していくのか全体像を把握するのに最適なものとなっています。

全体の流れがコンパクトにまとまっており、たとえ目次を熟読したとしてもたいした時間はかかりません。

新しい問題集や参考書を購入したら、まずは目次に目を通してその本の全体像を把握しましょう。

そうすることで理解度に差が出てきます

また、目次以外にも全体像を把握するのに役立つものがあります。

それは、「はじめに」や「おわりに」といったものです。

「はじめに」は本を読み進める前に読む人がほとんどでしょうが、「おわりに」を最初に読む人はあまりいないのではないでしょうか。

しかし、「おわりに」は、その本の筆者の考え方を短時間で理解するために重要なものです。

例えば、筆者が暗記重視の考え方をしているのに、その参考書を読み進める中で暗記を疎かにしていては得られる効果も減ってしまうでしょう。

筆者の考え方を理解することは、その本の全体像を理解することにつながり、そのことが学習効率を上げることになります。

「おわりに」には、筆者がなぜその本を書いたのかということや、筆者の読者に対する願いなどが書かれていることが多いです。

筆者の意図を汲みとることが、学習効率向上につながります

さて、いくつか例を挙げてみましたが、大事なのは「目的意識をもって学習する」ために「学習前に全体像を俯瞰(ふかん)する」ことであり、個人の好みによって多少のアレンジがあってもいいと思います。

私も勉強法の本に書いてあった方法を自分なりに工夫してみて勉強した結果、無事国立大学の医学部に合格することができました。この方法は特に新しい科目を勉強するときに効果を発揮します。ぜひ試してみてください。

※俯瞰(ふかん)する・・・・高い所から見下ろし眺めること