携帯電話の新機種の割合がフューチャーフォンよりもスマートフォンが多くなったことからも分かるように、スマートフォンやタブレット端末の普及率は近年爆発的に増えています。
また、Web検索大手の企業や、インターネット通販の大手企業などの大手企業がタブレットPCを比較的安価な価格で販売したことなどもこれらの携帯端末の普及に一役買っています。
今や若者はおろか子供からお年寄りに至るまで、年齢を問わずインターネットを利用する時代になりました。
そこで気になるのは、やはり個人情報保護やプライバシーなどのセキュリティの問題です。
今回はこうした携帯端末を利用する上で必要な、個人でできる簡単なセキュリティ対策の必要性について書いていきたいと思います。
スポンサーリンク
パスワード設定で気をつけたいこと
近年起きている不正アクセス事例では、他社のサービスから流出したIDとパスワードを使って、新たに不正ログインを試みるというIDとパスワードの使いまわしによっておこる被害が懸念されています。
犯行者は他社のサービスから流出したIDとパスワードのセットを試行した可能性があるという。
「他サービスから流出したIDとパスワード試行の可能性」、gooIDへの不正アクセス終報
このことからも分かるように、同じIDやパスワードを利用するのは避けたほうが良いです。
また、パスワードは辞書に載っているものを除外して不規則なものにし、できるだけ文字数を多くすると破られにくくなります。
加えて、大文字、小文字、数字、記号など使用できる文字種は最大限使用すると効果的です。
最近はほとんどなくなりましたが、個人情報を登録する際に暗号化を行っていないようなサイトを利用するのは止めた方が良いです。
たとえ流出をしなかったとしても、こうしたところでは、個人情報の管理が不適切な場合が多々見受けられます。
また、これらのIDやパスワードは端末内に保存せず、紙に記録するなどデジタルデータとして残さないのも重要なポイントです。
さらに、ログインの際にはCookieを利用せず、面倒ですが毎回IDとパスワードを入力するようにするとリスクが低減します。
アプリを安易にダウンロードするのは危険!
次に考えられるのはアプリからの流出です。
中には、セキュリティ対策アプリを装って個人情報を盗み取ろうとするものまで存在します。
アプリからの流出を避けるには、大手のアプリダウンロードサイト以外からはインストールしないようにすることが大変重要です。
こうしたダウンロードサイトでは、事前にチェックを行っており、リスクを緩和できます。
但し、アプリの増加スピードにチェックが追いついていないのが現状ですので、油断は禁物です。
最終的には、インストール前に出てくるアクセス権限を良く見て、アプリの安全性を自身で判断することが必要となります。
子供にスマホやタブレットなどの携帯端末を持たせる場合には、フィルタリングアプリを利用すると良いです。
教育上不適切な内容や単語があるサイトを自動でブロックしてくれます。
上記のことに注意すれば、大部分のリスクは避けられます。
次回は具体的なフィルタリングアプリや家庭でできるセキュリティ設定について考えてみたいと思います。