問題集は繰り返し何周もやることが重要だということはよく言われることですが、それには注意点がいくつかあります。
ただやみくもに問題集を最初から1問ずつ解いていき、最後まで行ったらまた最初から1問ずつ解く…という勉強をやっていたら、どれだけ時間があっても足りません。
では、どうすれば限られた時間の中で問題集を繰り返し何周もすることができるのでしょうか。
ポイントは「解く」という行為を極力減らすことにあります。
問題を読み、その解答を1からノートに書いていくのでは、1問に何分も時間をかけてしまい効率的ではありません。
問題には、必ず「出題者の意図」というものがあります。問題作成者もただやみくもに問題を作るのではなく、「こういうことを知っているか、もしくは考えることができるか」ということを受験生に問うために問題をつくるわけです。
言い換えれば、問題には必ずいくつかのポイントがあります。
このポイントを押さえて、しっかりと定着させることが学習において重要となってきます。
では、具体的にはどのようにしてポイントを押さえていけばいいのか、勉強法の本に載っていたものを私がアレンジしたものを紹介したいと思います。
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まず、問題集の最初の1周目はしっかりとノートに書いて解くしかありません。
その際、その問題のポイントはどこなのか、意識しながら解きます。
また、問題を自力で解くことができなかった場合は、解答を読みながら、「何を知っていたら解くことができたのか」ということや、「どんな考え方をすることができたら解くことができたのか」ということをチェックします。
問題集によっては、解答の最初にこのようなポイントを列挙してくれてある問題集もあるため、そのようなもので勉強するのもよいかもしれません。
もし、自分の使っている問題集がそこまで親切でなかったら、模範解答の中からポイントに該当するところにマーカーを引いておきます。
以上で準備は完了です。
2周目からは、問題文を読み、ノートに解答を書かずにその問題のポイントを頭の中で思い浮かべます。
だいたいの解答の流れも考えることができるとさらに良いでしょう。
それが終わったら、次に解答を読みます。
自分の方針やポイントが正しければその問題はOKで次の問題に進みます。
もし、間違っていた場合はもう一度ノートに書きながらその問題を解くということをします。
このように、全部の問題の解答をノートに書くのではなく、ある程度はポイントを列挙するだけの復習にすることで、問題集を効率よく復習することができます。
このように時間を節約し、問題集を何周もしたことで、私は国立の医学部に合格することができました。
この勉強法は理系科目ならばどの科目でも効果を発揮します。理系科目を勉強するときは是非試してみてください。