試験に受かるために必要なことの一つとして、効率よく勉強するということが挙げられます。
勉強時間は限られていますし、他の人々も一生懸命勉強しているため、勉強の効率を上げなければ試験に受かることはできません。
では、どうすれば勉強を効率よく行うことができるでしょうか?
私がお勧めする勉強法は、「机の上で考える時間を極力少なくする」ということです。
この勉強法は数学などの理系の科目で特に効果を発揮します。 では、具体的にその方法を見ていきましょう。
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机の上で『考える』無駄を省いた勉強法
ここでは数学の勉強を例に挙げて説明します。
多くの人は、
「問題を読む → 考える → 解答作成 → 答えあわせ」
というのを1サイクルとして、問題集を進めて勉強していると思います。
そしてこのサイクルの大半の時間は「考える」ところに費やされているでしょう。
何分も机に向かって数学の問題とにらめっこをした経験のある人も多いのではないでしょうか。
しかし、数学の試験問題のほとんどは、知識を覚えて、それを適用する方法を知っていれば解けてしまいます。
つまり、この「考える」という行為は、試験に受かるための勉強としては無駄が多いということになります。
それでは、どうすれば無駄を省くことができるでしょうか。
私が実践した方法は、机の上ではない場所で考えるということです。
ある有名な勉強法の本には、この考えるプロセスを完全に排除して、問題を読んだらすぐに解答を見て、理解したら次の問題に進むということが書かれていました。
私もこの方法を試してみたのですが、確かに勉強のスピードは飛躍的に上がりましたが、同時に定着率もかなり低下してしまいました。
やはりある程度考えるプロセスがないと、よほどの天才でない限り記憶に残らないのだと思います。
そこで、私は少し方法をアレンジしました。
まず、問題を読み、条件を確認します。
このプロセスは通常通り丁寧にやります。
図や計算式を紙に書いたりして、確実に条件を把握するとよいでしょう。
そして、普通ならばその後に問題を解き始めるのですが、私の方法では、そこでその問題を終わりにして、次の問題に行きます。
次の問題も同様にして、問題を読み、条件を確認します。
そのようにして、内容を把握した問題というものをいくつかストックしておきます。
後は、お風呂に入っているとき、歯を磨いているとき、移動中など、日常生活の何気ない隙間時間にそれらの問題の解き方を考えるのです。
問題の内容を忘れてしまったときのために、条件を書いた紙などを持ち歩くのもよいでしょう。
解法を思いついたら、次に机で勉強するときに実際に解答を作成してみるのです。
このようにすれば、「考える」というプロセスを排除することなく、机に向かっているときの勉強を効率化できます。
私はこの方法で数学を勉強し、数学を武器に旧帝大の医学部に合格しました。
ポイントは、「考える」というプロセスを机の上でやらないということです。
数学を例に挙げましたが、このポイントは他の勉強にも応用できると思います。ぜひ試してみてください。