「陰山メソッド」という言葉を知っていますか?
百ます計算といえば分かるでしょうか?
簡単にいえば「読み・書き・計算の反復学習」の事なのですが、「陰山メソッド」とは陰山英男さんが、以前勤めていた兵庫県の山口小学校時代に確立した教育方法なんだそうです。
陰山メソッドで学んだ山口小学校の生徒の約2割が国公立の大学に進学したそうで、全国の平均から考えてもこれは驚くべき高い数字です!(ちなみにこの結果が陰山さんが脚光を浴びるきっかけとなったようです。)
今日は全国でも注目されている学習方法「陰山メソッド」ついて調べてみたいと思います。
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学習・勉強方法
陰山メソッドは大きな2本柱からなりたっています。
早寝・早起き・朝御飯
まず、勉強する以前の問題ですが生活に関すること。「早寝・早起き・朝御飯」が基本だと陰山さんは言っています。当たり前のことなのですが、この当たり前のことが出来ていない学生がとても多いそうなんです。
テレビを遅くまでみる→遅く寝る→遅くおきる→朝御飯を食べない→脳が働かない→勉強が分からない
という悪いサイクルに入ってしまうからです。
まずは勉強する以前のこと、生活習慣を見直してみましょうということです。
テンポを持った反復学習
陰山メソッドでは徹底的に「読み・書き・計算」の反復練習をします。
「音読」は脳を活性化させることが分かっており、朝の授業の始めに行うと効果的なんだそうです。そして音読するときはテンポよく次々と読んでいくことがポイントです。スピードをつける事によって脳がより活性化します。
「書き」の部分ですが、陰山さんは漢字の場合は「前倒し学習」を提唱しています。前倒し学習とは一学年の初めにその一年間で覚える漢字をすべて教え、その後は徹底的に反復学習させて記憶の定着を図るというものです。
※漢字の語数が多い学年の場合は学期ごとや前期・後期に分けて前倒し学習しても可
私もこの意見には賛成で、家庭学習ではまずは音読ですべての漢字の読み方を教え、その後に反復学習で漢字の勉強しています。
「計算」の部分ですが、陰山メソッドは百ます計算だけではありません。虫くい算や上から順に計算していくエレベーター計算なんかもあります。
ポイントはテンポをもって反復練習していくことなんです。
基本的な計算の量をこなしていけば、自然と問題を解くスピードも速くなり、子供の自信にもつながります。その結果、総合的な計算力が上がっていくのです。
反復学習が圧倒的に少ない小学校
わが家では現在小学校になる子供たちがいますが(大阪在住)、小学校の勉強だけだと反復学習が圧倒的に少ないと感じます。
※もちろん大阪すべての小学校ではありません。
漢字をどのように勉強しているのかと聞くと、ドリルで数行練習するだけで宿題で毎日書くという事をしていないのです。
漢字ノートもありますが、毎日ではありません。びっくり!!
しかも先生による・・・・(^^ゞ
いったい、いつ、子供たちは漢字を覚えるのでしょうか?
転校する前の学校(京都)では陰山さんのモジュール学習を取り入れており、毎朝のモジュール授業と毎日の宿題(漢字ノート)で徹底的に基礎学力をつけるようにしていました。
転校してみて分かったことですが、毎日の少しの反復学習でこんなに子供たちの学力が変わるとは思ってもみませんでした。大阪の橋下知事が「モジュール授業を全校に導入したい」と言っていたのも分かります。県が違えばここまで教育方針が違うんですね・・・・。
まずは、反復学習で基礎学力を向上させること!
これを目標にわが家でも毎日の家庭学習に取り入れていきたいと思います!