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「海外に行かないと800点なんて超えられない!」
「留学なしで800点なんて無謀だ!」

海外に行ったことのない私は某外国語大学に通っていたころ、毎日のように教授から
このようなことを言われ続けていた。

大学入学時に受けたTOEICのスコアは600点。
入学後、参考書を何冊も解き続けると730点までスコアが上がったが、その後なかなかスコアが上がらなかった。

「こんなに勉強しているのに何でなんだろう。やはり海外に行くしかないのか?」と
自問自答を繰り返す日々。

いつしか好きだったはずの英語が敵に見えて、勉強するのがストレスに感じていた。

しかし、ふと教授の言葉から「海外に行くとなぜスコアが上がるのか?」という疑問が生まれた。

もちろん答えは見るもの聞くものの全てが英語だからだ。

それなら日本にいながら英語漬けの毎日を送ればいいのではないかと思い立ち、まずは図書館へ向かった。

趣味である読書をいかして英語で書かれた本を探すためだ。

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英語漬けの毎日を送るために

分厚い本が並ぶ中、私が実践したのはペーパーバックの多読だ。
(日本でいう文庫本のような本)

レベル0から順に文字数が増えていくように分類されており、内容は誰もが知っている童話から伝記、推理ものまで幅広い。

私はレベル0の本から片っ端に借りて、授業の合間や通学時間、アルバイトの休憩時間など暇さえあればペーパーバックを読んだ。

あらかた内容を知っているものがほとんどだったので、途中分からない単語が出てきても読み飛ばして文脈から理解するようにした。

このおかげで英語を頭の中で処理する力や英語に集中する力が身に付いた

さらに、レンタルビデオ店にも足を運んだ。

英語が自然に耳に入ってくる環境を作る必要があったからだ。

そこで、海外ドラマのシリーズを借りて、家に居る時は四六時中DVDを観るようにした。

ここで重要になってくるのは、英語音声で日本語の字幕を出すことだ。

これは、何を話しているのか分からないままだと、ストーリーが分からなくなり飽きてしまうことを回避するためである。

すると「この英語、こういう風に和訳するのか!」と色んな発見があり楽しみも出てくる。

このような生活をたった3ヶ月間続けた結果、TOEICの参考書を一切触らなかったのにもかかわらず、一気にスコアが850点へと上がった。

もちろん教授も目を丸くして驚いていた。

海外へ行かず、ただ英語を見るだけ・聞くだけで800点以上のスコアをとれたのは、そこに楽しさがありストレスなく勉強を続けられたからかもしれない。

つまり究極に勉強法とは、いかに自分が楽しみながら続けられるかということではないだろうか。