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皆さんに一つ質問します。

皆さんにとって「勉強」とは何ですか?

小・中・高時代の僕にとって、勉強とはただただ座ることを強要されるガマン大会の種目の一つでした。

僕は高校に入学する際、スポーツ推薦を利用したので勉強と呼べる勉強は一切しませんでしたし、大学に進学する際も当初は高校からの推薦を利用する予定(進学する大学によっては入学金は高校側が負担!)だったので、できるだけ勉強をせずに大学に進学することは十分可能でした。

とにかく、退屈で地味なイメージがあった勉強という行為が大嫌いだったんです。

しかし、高校三年の時、あることがきっかけで僕は大学への推薦を辞退し、一般入試での大学進学に挑戦します。

勉強開始時の偏差値は三教科すべて三十台

そんなおそるべき数字をたたき出していたのにも関わらず、勉強開始時の僕はその数字が表す絶望的な状況を理解できていませんでした。

まずは一時間我慢してイスに座って本を読む訓練から始め、色々と試行錯誤を試み諦めずに勉強を続けた結果、僕は浪人時代を経て、東京の明治大学に合格することができました。

何度も言いますが、僕は勉強ができませんでした。

なので勉強に関する様々なテクニックや裏技!?などといった情報をインターネットや書籍を利用して収集しましたし、多くの自己啓発本を読んだりして自分を奮い立たせたりもしました。

しかし、多くの情報を集めていく中で気付いた重要なことは、テストで点を取るためだけの安易なテクニックや流行に走るのではなく、勉強と、そして何よりも自分自身に向き合うための正しい姿勢を身につけることが大切であるとが分かりました。

これから紹介する五つの項目は、僕が様々な難関大学合格者を見たり聞いたりして学んだエッセンスの一部です。

難関大学に合格するための5つのエッセンス

もともと勉強ができる人達はこれらの項目を無意識レベルで行っていると思われます。
なのであえてタイトルを付けるとするのであれば以下のようになります。

  1. 何のために勉強をするか。
  2. 情報収集をする。
  3. PDCAサイクルを回す。
  4. 休む時は勇気を出して休む。
  5. 勉強を通じてどんな自分になりたいかを強く意識する。

何のために勉強をするのか?

ではまず最初の①「何のために勉強をするか」について説明していきたいと思います。

この①は勉強していく上での前提かつ根本的な問いでありますがとっても重要です!

このことが明確になればなるほど合格は近づいていきます

なぜなら、目標が具体化されれば対策も具体化され、やるべきことが必然的に顕在化されるからです。

逆にこの部分がしっかり定まっていないと正直勉強してもあるレベル以上の成果は期待できません。

なぜなら、具体的な目標や動機もなしに極限状態で頑張れるほど人間は強くないからです。

一見当たり前なことのように見えるかもしれませんが、この問いは大事にしてください。常に問い続けてください。

他の誰かのため?とりあえず自分のため?
周りの人が進学してるから?なんとなく進学した方がよさそうだから?
いい大学行った方が世間体がいいから?なんとなくやりたいことがあるから?

各個人理由や動機が色々とあるかとは思いますが、できれば上で挙げたような曖昧な理由や動機ではなく、確固たる自分の夢ややりたいことの軸として①の問いに答えられることがベストかと思います。

参考までに言うと、野球のイチロー選手やサッカーの本田選手の小学校の卒業文集などを読むと幼い頃からの夢に対する具体的な目標設定のすごさに脱帽します。

インターネットで検索すると出てきますのでよかったら読んでみてください。

情報収集をし、自分スタイルを確立しよう!

さて、目標が定まったのであれば次に②の「情報収集」に入ります。

ゴールを合格とするのであれば、ゴールにいたるまでのプロセスがとても重要となります。

現役生、浪人生、フリーター、ニート、社会人etc…

立場、状況によって収集すべき情報が異なり、今回はそれらを網羅しきれないので割愛しますが、とにもかくにも、授業、受験の現場をはじめとしてインターネットや書籍から様々な情報に触れ、他の誰でもなく自分のために、合格に照準を合わせた自分だけの最短かつ最高のルートを確保しましょう。

ちなみに僕は予備校に通ってた時期もありましたが、最終的に独学を選びました。

なぜ最初に予備校に通ったかというと、勉強を始めたばかりの頃、僕は受験の世界を全く知りませんでしたから
いくらインターネットで情報収集しても何が有益な情報で何が無駄な情報かわからなかったからです。

なので僕は自分の目で受験の世界を俯瞰し、独りよがりの勉強法に陥るのを防ぐために予備校に通い始めました。
幸いなことに、予備校に通ってた頃に最高の友と呼べる人達にも巡り会え今でも関係が続いています。

予備校に通うメリットは多々あります。しかし、ひたすら通い続けることがいいか悪いかは人によります。

僕は極めてマイペースな人間なので、予備校で一通り基礎的なことを学び苦手な箇所が浮き彫りになってからは、独学で苦手な箇所を集中的に潰していくように勉強をしていきました。

以上、人によって性格上の向き不向き、学力、勉強する環境が違いますから、多くの情報から自分にとって有益な情報をピックアップし、自分だけの勉強スタイルを確立しましょう。

PDCAサイクルを回す

行きたい大学に関する情報、勉強法に関する情報を収集したら③の「PDCAサイクルを回すこと」を徹底していきます。

PDCAサイクルとは、Plan(計画)Do(実行)Check(評価、点検)Act(改善)の頭文字からなる効率よく物事を進めていく上での理論のことをいいますが、簡単な具体例を挙げていくと以下のようになります。

(目標)~~大学に行きたい!いや、行くぜ!!

(Plan1)となると一年後(or数ヶ月後に)にそれ相応の学力が必要だ。

(Plan2)ではまず~ヶ月後までに英語や数学、社会科目の○○の項目を完ぺきにしよう。

(Plan3)~~ヶ月後には○○をコンプリートしなければならないから、毎日毎週ノルマを設定して着実に勉強を進めよう。

(Plan4)じゃこの計画をいつ始めるか、今でしょ!!

(Plan5)意気込みすぎてショートしないようにノルマ漬けは避けて、○○が終われば自分にご褒美をあげよう。

(Do)設定したノルマを着実にこなしていく。

(Check)今週のノルマ達成度は80%だった。電車に乗ってる時間や休み時間、寝る前といった隙間時間にもっと勉強すれば100%にもっと近づけた。
このままじゃ数ヶ月後に付けるべき学力が付かない!もっと一日一日を大切にしよう。

(Act)必要以上にノートを取ったりカードを作ったりしてたので、作業量をなるべく減らして浮かした時間を知識のインプットアウトプットに費やすことにした。

(と言ったように、このサイクルを質を高めながら回り続けるよう努める。)

PDCAサイクルのメリットは、目標・結果から逆算したプロセスを計画しやすく、またそのプロセスから生まれた課題をはっきりとさせることができる点です。

お恥ずかしいお話ですが、僕がPDCAサイクルという理論を知ったのは大学に入ってからなのです。

なので、もしこの理論を受験期に知っていればより綿密に効率よく計画を立てられたと実感しております。

合格への最短ルートを確保するためにも、このサイクルを常に強く意識して計画を立てていきましょう。

休む時は勇気を出して休む、メリハリある生活

次は④「休む時は勇気を出して休む。」の説明をしていきます。

ひたすらガンガン勉強していくと、当たり前ですが疲れが溜まります。

眠すぎて椅子から転げ落ちる場合もありますし、僕の知り合いは英語の音読をしすぎて鼻血がでていました(笑)

こういった話は後の話のネタにはなりますが、中?長期的に勉強をしていかなければならない受験生のコンディションとしては、あまり好ましくありません。

勉強しなければならないことは多々あるし、周りの受験生が必死に勉強している姿を見て焦る気持ちはとてもわかりますが、もし、勉強していても頭になにも入らない時や身体の調子が悪い時は、勇気を出して休んで下さい

取るべき時に取る休憩は、長期的に見たら必要な要素ですから。

責任感が強いマジメな受験生は要注意です。

勉強を通じてどんな自分になりたいかを強く意識する

最後に⑤の「勉強を通じてどんな自分になりたいかを強く意識する。」の説明に入ります。

色々と説明してきましたが、受験に限らず何かを成し遂げることにおいて一番重要な要素は「想いの力」だと思っています。

具体的にイメージしてください。

暗中模索をし続けながら懸命に勉強に励み、時に喜び、時に辛く苦しい受験を乗り越えた先にどんな世界があるか。

そこにどんな自分がいるか。

そこはもしかしたら自分が思っていたほどいい場所ではないかもしれないし、理想と現実のギャップに苦しむ時期もあるかもしれない。

けれども、今培っている努力の結晶は必ずやあなたのとても貴重な財産となり、自分の世界を切り開いていく上での羅針盤となるでしょう。

勉強ができること、それはとても良いことではありますがそれが人生においてのすべてではないと思っています。

しかし、勉強することによって培われた姿勢・価値観は人生を豊かにしてくれるものだと、僕は信じてます。

拙い文章でしたが、一通り受験においてとても重要だと思われるエッセンスの一部を述べてきました。

活かせる要素は活かし必要ない要素はバッサリと切り捨て、自分だけの最高のスタイルを確立してください。

一人でも多くの受験生が、勝利を勝ち取ることができることを祈りつつ、筆を置かせていただきます。

勇気あるすべての若者に、幸運あれ!